鎌倉で昼食をと考えるとき、まず思い浮かぶのが「sahan」の定食です。味にうるさい地域住民も贔屓にする店だから、週末のランチタイムにタイミングよく席につけた日は幸運を素直に喜びます。自家製パンを核にした組みたて、あるいはご飯中心の献立が隔週で入れ替わる。おかずは3品。
この日は京菜と豚のごまみそ焼きがメイン。ほかに大根とツナの煮物と白菜とお麩の梅浸し。ご飯とおみそ汁ともども、ていねいな仕事と気遣いがどの器からもにじみ出ている。
体に染み入る滋味深さ。食べ終えたとき自然と口から出る「ごちそうさまでした。今日もおいしかったです」。厨房にひとり立つ女性店主に感謝の想いを言葉できちんと伝えます。そんなふうに自分がふるまえることができる店は数少ない。心からリスペクトし、できる限り足を運んで行きたい。
追記:鎌倉駅ホームを望む窓からの光のもと、DP3で撮った写真はネガフィルムみたいな雰囲気があるなぁ。自分が所持するデジタル・ライカとは異なる味わい。昼間の料理スナップにはDP3を積極的に使っていこう。
SIGMA DP3 MERRILL