好きなものに囲まれ、居心地のよい空間を自分なりに構築できていると思うから、誰かの部屋を参考にしたいなんて願望は皆無。雑誌のインテリア特集にも食指がまったく動かないのですが、「ポパイ」最新号は食い入るようにページをめくりました。とくにベッドをDIYするという提案が痛快。イタリアデザイン界の重鎮エンツオ・マーリさんの家具DIY本を参考に、ホームセンターで気軽に入手可能な木材を用いて安価に、ひと味違うベッドをつくろうというもの。編集者の視点がいい。
ぼくもこの本を持っていて、いつかは古材もしくはシナベニアなどの合板を組み合わせて椅子やテーブルを自作しようと思案中。強度を持たせる構造が視覚的アクセントとなるグッドデザインのお手本。そろそろ手を動かして本の設計プランをかたちにしてみようと背中を押される内容でした。
先日、葉山・三ヶ浦のビーチを走っていたら、漁師さんの小屋周辺で、さまざまなDIYテーブルが目に入ってきました。潮風で白く風化した杉板を簡素に組み上げたもの。
テーブルの風合いがいい感じだなぁと見惚れながら、実用的なテーブルづくりのアイデアにカメラを向け、デジタル写真でメモしていきました。しかし、構造自体は真似できても、海辺でエイジングされたこの味わいを再現するのは難しい。エンツオ・マーリさんが見たら、きっと心ときめくんじゃないかな。
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.