2017年10月31日火曜日

二度目のトーハク


3年前の表慶館でのエルメス展以来、二度目の東京国立博物館の訪問。目的はもちろん平成館での運慶展。雨が降る午後遅めのタイミングだったためか意外とゆったりと観れた。



あんなに間近に全方向から木彫作品を眺められるなんて混雑を畏れず出かけてよかった。運慶の表現には感服したけれど、本館展示の質と量にも魅了された。さすがトーハク。




国宝にはまったく興味がなく、眼が惹き寄せられるのはプリミティブな祈りが表出した、素朴なかたち。僕の墓標はこんなのが佳いなぁ。







貝は人類にとって特別な存在。地球最古の洞窟住居からも宝貝の装飾が発見されている。



この博物館は入場料を払うだけの価値がある。妻はそう呟いた。器はマンハッタンのMETにも決して負けていない。数時間ではとてもすべてを観きれない展示数。


願わくば、学芸員にユーモアを働かせる余地があれば、もっともっとこの箱は輝きを増すだろう。たとえば背景の色使いや展示手法。METのセンスに近づけないだろうか。


幻想的な上野の夜。




闇と町のコントラストが劇的。夜は最短ルートで駅に戻らず、アメ横方面に迂回。


が強くなりそうなので、アメ横の「大統領」も「昇龍」もパスして、駅構内のecuteで呑むことにする。「はいり屋」と「大釜屋」が一体になった店でくつろぐ。揚げ物もたこ焼きも意外に旨くて驚く。巨大なレモンサワーをぐびぐび。いろいろ食べて、ほろ酔いになって店に出ればすぐにJRホーム。楽ちんなのがいいね。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4