2017年12月2日土曜日

鎌倉小町の路地


快晴の週末、世田谷・尾山台で特注品を受け取ったあと、その物を携えて昼過ぎに鎌倉・二階堂を目指す。駅周辺の人混みを回避すべく若宮大路を横切り、小町の路地へ。そしてあの文人の別邸前を通る。不揃いの石が佳い。数寄者の粋に憧れる。


地域住民が駅前への行き来に利用する狭い「こみち」だから人通りは少ない。息を整えると外壁の陰影に眼が惹かれた。冬の光景、年末に近づく気配が路地に佇む。


それでもさすが賑わいの観光地。ファインダーに集中していると、人とぶつかりそうになる。常に動く人の流れ。僕が暮らす葉山一色界隈とは対照的な、川のような景色を観る。


竹垣に自然と葉が留まる。京都の優美とは異質の、素朴な美しさが好きだ。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4