1990年代からパタゴニアが販売していたMADE IN USAの逸品「ヒップボルト」。一般的なウエストバッグと違い、尻に載せるように装着する。実際に身に付けてみれば、カーブを描いたデザインが尻に吸いつくように密着することに感動するだろう。町田の「BACK STREET」は2000年製あたりのモデルをたくさんストックしていて、そのひとつを購入した。この明るいポップオレンジの色合いが大好きだ。当時のカタログに正しい使用法が説明されていないためか、独得の装着法を知らずに使い、パフォーマンスを引き出せていないユーザーが多いこと、2000年ごろまでのバッグがとくに優れていることを店主から聞いた。
「ヒップボルト」の内側にはパスポートが収まるポケットが付いていて、外側のポケットには楽々と大きなサイズのiPhoneが入る。フィット感とサイズ感、気の利いたパーツに感心して、かつての佳き時代を懐かしむ。がんがん洗濯機で洗えると知り、鍵とiPhone X、500mlのペットボトルを忍ばせ、スロージョギングで使ったらとても快適にいつものコースを走れた。自分の体型に合わせ、尻のどのあたりに載せると振動が最小限になるか、ベストな装着位置を走行しながら探り当てるのが、使いこなしのコツだ。僕の場合は、腰の最下部あたり、尻の上部にちょこんと載せると佳いように体感した。
iPhone X 24mm
SIGMA DP3 MERRILL 75mm