2018年6月11日月曜日

bicicletta



イタリア人の心眼を映す優れた工業製品として自転車を注視しないわけにはいかない。ATALA社の普及車とて、手工藝の趣きを観る気がする。



風情に魅せられ、いちいち足が止まる。スタンダードな造形ばかりなのは、景観と同じくクラシックな美を大事にしているからか。



ふだんの日用品も格好をおろそかにしない。旅で嫌なものはいっさい見なかった。ひたすら目を伏せて歩く東京との違い。溜め息がこぼれる。

LEICA M-E