2015年7月28日火曜日

丸亀の団扇


猛暑の鎌倉を歩いて「涼夏の会」を訪問。まっさきに目に留まり、思わず手が伸びたのは、香川県丸亀の元黒団扇(うちわ)。平竹の骨格がしっかりとした、大ぶりな面は、驚くほど空気をとらえ、たっぷりの風を産み出します。もやい工藝店主、手仕事フォーラム代表だった故・久野恵一さんが調査を行い、無地でオーダーしたもの。紙は柿渋が塗られ、かなりの強度がありそう。長年の使用に耐えてくれそうな、たくましい良品です。



家に持ち帰って、七輪での炭火焼きに用いてみました。風力は、今まで手にした団扇とは段違いで、火を熾すのにも、熾し終えたあとに涼をとるのにも活躍。使ってすぐに、いいものだとわかり、嬉しくなります。この夏は、元黒団扇で暑さを乗りきっていこうと思います。

LEICA M-E SUMMILUX50mm