2015年12月8日火曜日

紅葉谷




鎌倉の観光中心地がまだ喧騒に包まれていない日曜の朝に催される「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ」での「Beautiful Sunday」。ほぼ1年前にこのトークイヴェントに参加した際、紅葉スポット「獅子舞」を散策してから会場に向かいました。12月はじめが紅葉の見ごろとなる場所なので、やはり今年も足を向けたくなりました。ぼくの暮らす街は鎌倉の隣だし、鎌倉駅から二階堂を抜け、この谷まで歩いて30分ほど。決して、アクセスが大変というわけではないのですが、冬の週末に腰を上げるには、情けないことにちょっとしたきっかけを要したりします。そういう意味でも師走の開催は自分には好都合なタイミングだったりもします。

銀杏並木がゆるやかな傾斜に連なり、例年ですと11月末から12月のはじめにかけて葉を落とし、あたりを黄色く覆い尽くします。そのふかふかとしたヴィヴィッドなイエローの絨毯を歩かないと、ここ数年は年の終わりを迎える気になりません。


前の週に強い南西風が数日吹き荒れたため、ほとんどの枝は裸となり、山道に落ちた葉は踏みしめられながらすでに土色になじんでいました。つまり鑑賞のタイミング的には12月最初の週の平日がベストだったようです。残念に思いつつ、笹竹が両側から迫る脇道に入ると、まだ葉が鮮やかな色を留めていて、笹竹のおだやかな緑色との対比になごみます。



一方の紅葉は、さらなる冷え込みによって、より赤味を増していく余地を残しています。まだまだ見ごたえは続くと思います。ただ、今週末は天気が崩れる予報ですので、ぬかるんだ足元で滑らぬようお気を付けください。

LEICA M-E , ELMARIT28mm