2016年1月2日土曜日

アラジンストーブ39型


昨年の晩夏、冷蔵庫の買い替えに伴い、テーブルや椅子、棚の位置など土間のレイアウトを大幅に変更。すると、思いのほか居心地が良くなり、食後も土間でコーヒーやお酒を飲んで、ゆっくりとくつろぐ時間が増えました。靴を履いて生活する、よく言えばカフェのような、冷静に客観視すれば、農家の納屋みたいな空間。コンクートの地面から冷気が立ち上がってくるけれど、高性能な断熱材と屋根裏から暖気を取り込む装置の効果で冬も暖かい。それでもさすがに1月以降はアラジンストーブが恋しくなります。


20年ほど前に購入した39型。幼少時に実家で使っていた初期型に比べると、安全装置が追加されるなど機能は進化しているけれど、基本形と青い炎の風情は不変。今やAMAZONで換えパーツも容易に入手できるようになったし、構造とメンテナンス術を熟知した古物商の知人がそばに控えているから、たぶん生涯愛用していけそうのが嬉しくてたまらない。


芯の交換は自分で。詳細な説明書を見つつ、交換時の幾つかのポイントを思い出し、大して複雑ではない割には達成感が大きい作業を進めます。手が灯油まみれになりながら、ついでに煤汚れもクリーニング。そしてこれでまた、あのしばらく美しい炎を楽しめるとニンマリ。使いこなしにほんの少しのコツがあるけれど、その少しの面倒が道具と長くつき合う悦びにつながっているんでしょう。同世代の古物商にアラジンストーブをはじめとする簡素構造の古き良きストーブのマニアが多いのも頷ける気がします。

LEICA M-E ,  SUMMILUX50mm ASPH.