2016年1月17日日曜日

小さなもの


友人と今年初の骨董市へ。この日はお気に入りの骨董商が出店。西チベットの僧院で年を明かしたという青年に旅の話しを聞きながら、いろいろなものを見せてもらいました。神秘の場所でしなやかに過ごし、物を集めてきている。その体験と実践が眩く、羨ましい。現地ではフランス人業者が買いあさり、今はなかなか良いものに出合えないそう。それでも、現地の家を覗いては私物を分けてもらうなどして使い込まれた工藝品を発掘。ブースではお守りや祈りのためのオブジェなど宗教小物をあえて少しだけ陳列(上の写真には本物を模したアクセサリーもあり)。その展示センスにも魅せられ、小さく愛らしいものを眺め、自分の予算に合うものを選びます。


この真鍮の鈴はいつの時代のものでしょうか。表面がかすれた風情と心地いい音に惹かれました。キーリングに通すのにほどよい大きさ。心に響き、日常を彩る美しい古道具にまた出合えますように。この鈴にぼくはそんな願をかけて持ち歩くことにします。

SIGMA DP3 MERILL