2016年1月4日月曜日

TATAMIの改良


ビルケンシュトックから派生したブランドTATAMI。クロッグタイプの「ユーコン」はビルケンの「ロンドン」と外見は同じながら、より快適な歩行を追求した仕様とのこと。その謳い文句とぽってりと素朴なフォルムに惹かれて入手。しかし、靴の着脱が楽になるというスナップ式甲の調整用バックルが歩いていてすぐに外れてしまい閉口。よほどぼくの足は甲高なのでしょうか。外れたバックルを立った姿勢で再び留めるのはかなり難儀するので困ったなぁ、靴の選択を誤ったのかなと後悔。自分には相性が良い店「ナチュラル・シューストア」がユーコンの扱いを辞めてしまったのもこの不具合が原因なのかなと勘ぐってしまいます。そこで、レザー&シルバークラフトのアーティスト寺元憲悟さんに相談して、そのバックルを外れないよう靴に固定してもらいました。


これは寺元さんの私物。ネイティブアメリカン流のコンチョとバックルをビルケンのボストンに付けています。格好いいなぁと思いつつ、自分には装飾を排した素っ気ないものの方がふさわしいかなと考え、シンプルなシルバーのバックルを制作してもらおうと検討。しかし、ユーコンのストラップは幅が太く、その分、より大きなバックルが必要となり、シルバーでつくると高額に。もう一足、靴が買えるほどの金額でしたので、あっさりと諦め、寺元さんがストックしていた真鍮のバックルにしました。


 靴の濃いブラウンと真鍮の鈍いゴールドがマッチして、なかなかいい感じ。アメリカン・トラディショナル風の無骨なムードとなりました。唯一無二の自分だけのユーコンヘと改良。消耗品のソールは何度も交換して長く履き続けるつもりでしたが、自分の希望により沿うようモディファイしたことで愛着がさらに増します。適度に手入れしながら、ずっと愛用していきたい。そんな気持ちに自然となれるのがいいですね。

LEICA M-E ,  MACRO-ELMAR90mm