2016年5月10日火曜日

ルート開拓



週末スロージョギングのコースはここ一年でほぼ定まったものとなりました。海岸線の国道を南下し、きらめく海を眺め、湘南国際村の急坂を上がり、その頂上で休憩。葉山牛の酪農場脇を通って舗装路を下りて葉山の街へ戻るジャスト10km。以前は、途中トレイルの区間を織り交ぜていましたが、道幅が狭い山道は5月後半から12月末まで蜘蛛の巣が張り巡らされ、行く手を阻まれます。顔や体に蜘蛛の強靭な糸が絡みつく感触がちょっと苦手で、全行程を季節や天候を問わない舗装路で走るように。しかし、森の清涼感、土のやわらかさは懐かしく、山裾の谷戸に暮らす友人などから情報を得ながら、再び、森を走ることができないか、ルート開拓を連休中に取り組んでいました。




植物のマイナスイオンと木洩れ日の美しさ。森は官能的なパラダイス。




シダが茂る森は暑い昼間でも清涼感たっぷり。心地よい感覚を思い出し、海辺から山へと抜けるルートをいくつも試走しました。道幅がゆったりと広いと、さすがに蜘蛛の糸を杞憂する心配は無用。けれど、そうした歩きやすい低山のトレイルは快適ゆえにハイカーに人気。休日には多くの人とすれ違い、あるいは何度も追い越し、そのたびに挨拶を交わす面倒が自分には煩わしく思えます。



ただ黙々と走るのが目的ではありません。休憩しておいしいものを口にしたり、景色を愛でたり、なごんだり、その過程でお楽しみなポイントを組みこんでコースを組みたてていきます。そのため、移動中の「流れ」がたいせつで、アクセントとなる場面を探しながら前へ。そうしたいくつかのポイントを総合的にとらえて目下のところ理想と思えたのが、葉山一色⇒長者ガ崎⇒横須賀市前田川⇒大楠山のトレイル⇒湘南国際村⇒葉山一色、という海辺、川、山をミックスする周回ルートでした。




大楠山最大のハイライトは山頂の休憩所ではなく、そこから少し下りた場所にある樹間が適度に空いた森。ここでパッカブルなハンモックを吊るして、木陰で昼寝というシーンが直観的に思い浮かびました。(以前、そうした低山での遊び、憩いを提案、実行していたのが横須賀市久留和海岸「3knot」の寒川ハジメさん。ぼくは彼の独創的なサヴォリ誠心の影響を強く受けています)。




山頂に少しだけ寄って、湘南国際村へ。葉山国際カントリークラブのグリーン脇を通るアップダウンが激しい舗装路。




ツツジ開花の彩りで染まる国際村の斜面。コンビニで休憩して葉山の街に戻ります。このコースは約16km。体と眼が慣れていないため、まだきつい感じですが、ジョギングの選択肢が増えてよかった。

LEICA FLEX SL , SUMMICRON R 35mm 1st GENERATION , KODAK PORTRA160

追記:今回、逗子駅近くの「ペンギン商会」でネガフィルムの現像とスキャンデータのCD書き込みをお願いしました。1,050円でなんと1時間半ほどで仕上げてくれます。都内では現像できるところが限られるフィルム「コダックPORTRA」にも対応。あえて気遣ってくれているのでしょうが、スキャンデータはコントラスト、彩度が高め。photoshop lightroomでコントラストを低く、青を足しつつ、やや淡いPORTRAカラーへと微調整。頼りになるラボが逗子にあってよかった!