先日、鎌倉「もやい工藝」まで届け物をしたさい、小鹿田焼の新着品が店頭に並んでいました。いつもの力強く健やかな仕事の数々。その骨格ある造型を観て、気持ちが引き締まる想いがします。
伝統の文様、確かな技術。30年ほど前、この店を初めて訪れて最初に選んだのも小鹿田焼でした。坂本茂木さんの飯碗。今となっては希少な物になりましたが、毎日使います。
坂本浩二さんの大物には、どれも力がみなぎっている。陶工として日本随一の技術の高さ。まさに今、隆盛を極めている。入口近くには浩二さんの大鉢が。その鉢を立てるための木工品のかたちにもドキドキしてしまいました。ドキドキするものにいつも出合える。そんな店は今の自分にはそう多くはありません。
SIGMA DP3 MERRILL