2016年6月3日金曜日

新宿の華



歩くだけで、ぐったりと気疲れする今どきの東京ですが、有数の繁華街であり、行き交う人も多い新宿での散歩はなぜが悠然とした心持ちになれます。ビジターや働く人たちの気質がほかと異なるのでしょうか。だからかな、この街に近頃は以前にも増して強く惹かれるように。加齢にともなう自身の変異も、感受の性向に作用しているのかも。新宿は食文化がカジュアルでありながら、総じて都内ではレベルが高いことも好きな理由。一方で駅周辺ではトラディショナルな店が定番メニューで不動の人気を堅持。気軽さと華やかさ。両極端の店が共存するのが、この街の魅力でありましょう。西新宿での密度の濃い打ち合わせをしたあと、根詰めた編集作業でショボショボした眼にご褒美をと寄ったのはタカノフルーツパーラー新宿本店内「パフェリオ本店」。明治18年創業の果物専門店の入魂パフェ。定番のなかから疲れ眼に効きそうなベリーパフェをいただきました。さすが老舗、クリームよりも果物の酸味やおいしさが前に強く引き立つ、さすがの逸品でありました。

懐深い新宿、いいね。

開放から少し絞ったズミクロンの(f2.8)柔和な描写。デジタルのハイコントラストとは異質です。
恍惚となる、夢のひとときを表現するオールドレンズとネガフィルム。グレートですねぇ!


LEICA FLEX SL , SUMMICRON R 35mm/f2.0 1st GENERATION , KODAK PORTRA160