2016年7月3日日曜日

A/C SHIRTS


一年の折り返しの日を境に、一気に盛夏めいてきた気温。梅雨の高湿度も加わり、不快指数はマックスに。日中、外出すればたちまち汗が噴き出し、服を湿らせます。これはたまらんと自衛の策を打ちます。熱帯気候にほぼ移行しつつある東京仕様のものへと衣替え。オーガニックコットンをちりめん加工し、肌さわりがサラサラと心地いいパタゴニアの「A/Cシャツ」。エアコンのようなシャツというネーミング。


パタゴニア丸の内ストアを覗いたとき、スタッフの伊藤博志さんに「いちばん涼しいシャツはどれですか?」と個人的な意見を尋ねると「これです!」と太鼓判を押されたのが自身で愛着しているA/Cシャツのオールドモデル(写真は3年前の製品)。そのズバリな一言が購入の決め手となりました。やはりパーソナルな言葉ほど心に響くものはありません。最新モデルではなく、何シーズンも着込んだウエアをまとい店頭に立つ姿にも惹かれます。ビジネスや旅での用途にフィットする製品を中心に揃えるこのストアのセレクトは、ぼくのライフスタイルに寄り添うものばかり。取材旅はもちろん、都会での打ち合わせでも違和感のない無地のものをストックしていたので、それを選びました。

A/Cシャツは記憶をたどると1990年代からの定番製品。ぼくも90年当時のものをボロボロに擦り切れるまで、もはやリペアができない状態まで、たくさんの夏をともに過ごしました。常に最善の素材に変え、マイナーチェンジを重ねていくパタゴニアのものづくりにおいて、基本的に20数年前から不変の、普遍的ウエア。変わらない、変える必要のないもの。そんな佳いものをできる限り選んでいきたいです。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm/f1.4 ASPH.