2016年9月10日土曜日

築地のとんかつ



昭和初期の木造家屋が点在する築地六、七丁目界隈。近くに聖路加病院が立っていたため米軍機の攻撃が控えられ戦災をまぬがれた家が多いんだよと、うちの親からは聞いてことがあります。




そんな地域の路地を歩くと軒先緑化の典型例が眼に入ってきて、ぼくの実家(佃島)の長屋町みたいな中央区ダウンタウンの日常シーンになごみます。




ライカを斜め掛けしてぶらぶら歩いて、昼ごはんは、池波正太郎の「銀座日記part1」に二度も登場する六丁目の名店「かつ平」へ。




ナポリタンとキャベツを添えた大きなロースかつをいただきます。かつカレーを頼むひとも多いので、「こんどはかつカレーを食べますね」とカウンターでつぶやくと、「みんな撮ってくださいね」と気さくなお店の方々。ご主人には「もし街なみを撮るならば・・・」と「京橋区」時代から残る近辺の絵になる家を親切に教えていただきました。この気風のよさも馴染み深いもの。気持ちがやすらぎます。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm / f4