2016年9月13日火曜日

南房総 パラダイスな遠足/海辺と山中のプランツ




道端に群立する女竹やイヌマキの生垣が醸し出す情景を愛で、千倉「Binowee」に向かいます。



太平洋の海辺近くの立地。セルフビルドしたという味わい深い建物にいきなり魅了されます。



南国の光が満ち、海からの心地いい風が通るこんな環境で、簡素ながら美意識を配らせた小屋に暮らしてみたい(ここは住居ではなく店舗)。自分が憧れるライフスタイルが目前に現れ、ドキドキ。




手ごろな価格でさまざまな多肉植物がならびます。




自然素材の、センスのよい雑貨も。50歳すぎのアーティストがかぶると、似合いすぎ。




横田 安さんの磨き土器とサボテン。




そして見たことのない植物。かたち、佇まいがいい。沖縄北窯、松田共司さんの角甕・特大をこの植物のプランツカバーにしてみたら、とてもおさまりがよさそう、と夢想。植物の値段を聞いて検討。



昂った植物欲をいったん鎮めようと、館山の山の中にひそむ「grass-B」でコーヒーブレイク。外も内側も植物の気が濃厚。マウンテンサイドのグリーン・ライフを愉しむ店主の静謐なる空間。深煎りのコーヒーがおいしいなぁ。さすが旅をともにする友だちのひとり、喫茶店マスターのセレクト。



ふとカウンター上にさりげなく置かれたレモングラスのドライフラワーに眼がいきます。こんなふうにカゴに束ねてかた、角甕に差すのもまたいい感じ。レモングラスをこれだけ集めるのは大変そうだけど、友だちの農家いわく、イネ科だから庭で育ててすぐに増えますよと背中を心強く押してくれる。

たまたまなのですが、こうしてアイデアの源となるビジュアルに遭遇できたことがうれしい。心に強く思い描くと偶然がおのずと呼び寄せられる。これは自分にとってよい旅の顕著な傾向。波長のあう友だちとの旅はこんな幸運があるから、たまりません。

小さく濃い旅、続きます。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm / f1.4 ASPH.