2016年9月15日木曜日

南房総 パラダイスな遠足/ソウルフード


旅の大きな愉しみといったら、やはり食。昼ごはんやおみやげの特産品は、地域性を色濃くあらわすものをできれば口にし、手に入れたいものです。今回の南房総行では、なにしろ、生まれ育ったホームタウンの、自分なりのとっておきを知っている人たちの導きがあるのですから、これは心強い。というわけで、ドライブ中になじみの味、自身にとっての名店を次々と示してくれます。和田町花園の名のとおり南国らしい花畑が広がる地域では農家の友だちが幼いころからハチミツはここでと決めているという島津養蜂場に寄り道。

店頭ではトチとアカシアのハチミツが直売されていました。上質なものをかなりお手頃な値段で入手できます。ハチミツを入れる黄色い容器も便利そうだし、見た目もかわいい。


ランチは農家の友だちが部活動の帰りによく寄っていたという館山の「こぶた本店」へ。


ロースとんかつ、おいしいなぁ。


食後のデザートは館山駅前の「中村屋」へ。午後遅くでしたので、名物のあんぱん、クリームパンは完売。残念と思いつつ、やはり定番人気のモカソフトをいただきます。


ぼくにとっては、美の恩師との館山の旅の楽しい記憶が引き出されてくる、ちょっとせつない気持ちに浸りながら、絶妙にして上品な甘さを味わいます。カジュアルに、これほど上質なものが駅前にある。館山のクオリティ・オブ・ライフを象徴する逸品ではないかと。農家の友だちは中村屋のパンといえば学校の給食パンでずっと親しんできた。館山のまさにソウルフードといえますとのこと。


と聞いたら、食パンを買わざるをえません。翌朝の朝食用に求め、「館山ハム・アーベントエッセン」で求めた燻製ベーコンを焼いてサンドイッチ。どこか懐かしく、ホッとする旨さ。このハムとソーセージの名店も恩師が大好きな一軒でした。

小さく濃い旅は続きます。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm / f1.4 ASPH.