2016年10月13日木曜日

八丁堀、新川あたり


築地界隈で呑んだ夜は、たいてい実家のある佃島まで歩いて帰ります。池波正太郎が時代小説の舞台に設定していた、鉄砲洲、八丁堀、新川あたりの裏路地をゆっくり気ままにさまよう。


隅田川とつながる運河に架かる小さな橋。外国の運河の街みたいな情景に陶酔。



なんでこんな素敵な場所に、バーのひとつもないのだろう(京都・白川沿いのバーのように、水辺までせり出して、環境を上手に活かして、という意味で)。


運河の水際に立つカナル・バー。実現したら、東京はもっと魅力的な都市になれるし、国民の幸福度数は高まるはず。


なんてことを夢想しながら中央大橋を渡る。実家まで水辺づたいに歩けるから、酒がもたらす、快楽的気分を余韻とともに保てるのがいい。水辺で呑む、店がないなら、自分で店を見立てて酒を愉しもう。そのための特等席は見つけてありますので。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm / f1.4 ASPH.
すべてISO800、手持ち撮影(電柱や橋の構造物に体を押し当てて固定)。