2016年11月11日金曜日

有線で音楽


迫力の臨場感が自慢のスピーカーに圧倒され、20年ほど前に衝動買いした、ジウジアーロ・デザインのソニー「MD-7000」。CDを聴く機会が激減したことで、しばらく放置していた。使わないものを飾っておく趣味はないので、オーディオテクニカのケーブルでiPhoneとつなげたら、なかなか快適。上質な音を寝室で愉しむことができるようになりました。


埃をかぶっていたものが息を吹き返すさまに深く満足。調子に乗ってディーター・ラムスがデザインしたブラウンの真空管ラジオRT-20も有線でiPhoneとつなげる。オーディオテクニカのケーブルに5ピンDIN仕様ケーブルを組み合わせ、ラジオの外部入力(AUX)ボタンを押す。高価なケーブルだけに、ぼくが生まれる前の1961年に製造されたラジオが機能するか、人柱とならないかドキドキ。


はたしてスピーカーから流れ出る音楽は・・・。これが耳にやさしい印象でイイ! 自分の好きなアコースティックなボーカルや、1950年代のジャズがとても気持よく聴こえます。フィルムの描写に似通うといいましょうか。穏やかな音はずっと聞いていて疲れないのです。今ほどあくせくせず、おおらかな時間がリビングに流れていた半世紀以上前の空気や情景が目に浮かぶよう。このラジオも衝動買いしてよかったなぁ。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm / f4