2016年11月29日火曜日

ひんやり、あったか


もやい工藝で買ったイラン北部・マースレー地方の手編み靴下。高密度な機械織りに比べて、編み目にたっぷりの空気をはらむ手織りは、暖かさが違う。冷気をものともしない。足元はポカポカ。むしろ露出する肌がひんやりしている方が愉快。だから、ビーチへも長靴じゃなく、この靴下履いてサンダルをつっかけていく。厚いウールの感触が心地よくて気まま、ゆっくりな犬の散歩に対してもおおらかな気持ちに。手仕事良品の靴下ひとつで、こうまで気分が変わるものなんですね。


心と体が温まるから、土間での立ち仕事も快適。ほがらかな気分の勢いで、杏仁豆腐を手づくり。秋田、星耕ガラスの器に入れて固める。体はあったか、硝子の質感はひんやり。2つの感覚を同時に味わえるのがいいんだ。


たいらげたあとは、小さな果実や菓子を入れたり。用途は自由度が高い。モールが美しい影を描く。やわらかな倉敷ガラスの小谷真三さんとは異なる造形。洗練されていて、線がシャープ。同じ吹きガラスでもまるで違う印象。それぞれの景色を楽しんでいます。高い技術とモダンなセンス。伊藤嘉輝さんの仕事が気になって仕方がない。moyaisの平野さんが、伊藤さんの仕事について的確で、魅力的な紹介をされています。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm / f4