2016年11月30日水曜日

柳瀬朝夫さんの植木鉢


九州の旅帰りの友人が「大したものじゃないですけど」と、お土産を渡してくれた。美の眼識を備えている人だから佳いものに決まっている。果たして、包みを開けてみたら、ずっと欲しかったものでした。小鹿田焼の植木鉢。しかも、老連の陶工・柳瀬朝夫さんのもの。飛び上りたくなるくらい嬉しかった。


飯碗などと同じく、高台と縁がしっかりつくられ、骨格がある。高い技術から生まれる伝統の造形。さらに釉薬の調子は野趣が漂い、朝夫さんらしい、健やかで元気なやきもの。


佇まいに合わせてスナゴケを植えてみました。こんもりと整うといいな。サイズは小さくても、ぼくの日常を豊かにする、存在感が大きな器です。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm / f4