2017年1月11日水曜日

蓬春の家とアトリエ



三ヶ岡山のふもとで晩年暮らした日本画家・山口蓬春。朝夕の陰影、豊かな緑、季節の草花、鳥たちの愛らしい声。風光明媚な光と自然を享受する日常と創作を、蓬春の家では存分に想像できます。吉田五十八設計のアトリエ兼住居。季節折々の植物で彩られる庭、裏山から連続する緑を瀟洒なアトリエから眺めると、ただため息がこぼれます。イヌマキの生垣と竹垣は今も美しく整えられています。界隈に残る文化人の邸宅のなかでも、往時の輝きが失われていない希少かつ幸福な例といえましょう。

*山口蓬春記念館HP http://www.hoshun.jp/
アプローチは静寂に心安らぐこみちから。
あたりの光と空気は一色界隈でも格別の清らかさ。
記念館では画室(アトリエ)からの眺めがとにかく素晴らしい。
画室には画材とともに蓬春の愛用小物も置かれ、モダンな選択眼にも唸ります。

HASSELBLAD500C/M , ZEISS PLANAR C 80mm f2.8
KODAK PORTRA400