2017年2月5日日曜日

小鹿田焼展


鎌倉「もやい工藝」で小鹿田焼展が開催中。初日から賑わいをみせたという展示・販売会。一週間が経過し、やや出遅れましたが、まだまだ店内には佳いものがいっぱい。


小鹿田のさまざまな陶工の、いろいろな生活雑器の陳列は、陶工ごととか、特定の種類にあえてまとめていない。焼き物の造形、色など、美しいバランスを見極め、自由な感じで組み合わせて置かれています。そのため、つくり手の名にとらわれず、自分の好きなかたちと技工、色、文様を探しだす楽しさが、いっそうと増しているように感じられました。


ひときわ存在感があり、目が留まってしまうのは、坂本浩二さんの立派な壺。これだけ大きなものは、なかなか登り窯に入れてもらえないそうで、今回2つだけ仕入れることができたそうです。力みなぎる秀作です。


小鹿田の皿は使いやすく、価格も求めやすいのが嬉しい。


湯呑みもバリエーション豊富。これでお茶を飲むとおいしいんだ。ぼくは家でも、仕事場でもコーヒーやお茶を入れて毎日、使っています。


小鹿田といえばピッチャー。飾って眺めてもよしの、すこやかな造形美。どのように飾ると素敵か、店内のそこかしこでヒント、アイデアに触れられる。


気になるものが奥に。骨格あるかたちは手に持つだけで、幸せな感情が湧きあがってくる。調理関係のツール立てにするか、花をいけるか、使い道を想像するのが楽しい。小鹿田は生活のそばに寄り添い、しっかり働き、日常に彩りも与えてくれる魅力あふれる焼き物です。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. / f1.4