2017年3月15日水曜日

Casa BRUTUS on iPhone


1998年に「Casa BRUTUS」が創刊された当時の興奮を、熱く思い起こすことができる。デザイン、家電、住宅、アート。とくに2000年まで斉藤和弘 さんが初代編集長を務めた一連の特集、企画は「伝説」と賞賛したいほど惹かれた。費用を贅沢に使った取材、洗練した視点と踏み込んだ探究心のバランス、外注スタッフのクオリティ。スタイリッシュなビジュアルともども内容と存在に憧れ、自身のライフスタイルに強い影響を受けました。この2年間は毎号購読し、最近まで揃えて書棚に保管していた。しかし、トレンドを追う雑誌の宿命。生活や嗜好が変化していけば、やがて色褪せた内容になってしまう。数冊を残して、古書店に引き取ってもらったのでした。


実のところ、ここ1年ほど雑誌は買っていませんが、新たな関係を再構築できそうな予感も。印刷物でなく、データ版の雑誌を選ぶ。たとえば、Casa BRUTUSはiPhoneやiPad用のアプリをリリースしています。今なら一号無料でダウンロード可能なので、最新号を早速iPhone SEに取り込み、画面を指で拡大しつつ、新たな雑誌の愉しみ具合をチェック。さすがに小さな画面での閲覧はムリがあるけれど、iPadならストレスなく眺めることができるかもしれない。紙では厚く大きな判型の本を、データでは旅や通勤で軽快に持ち運べるのもいい。そして、要らないものはさくさく消去。紙媒体を処分する後ろめたい気分からもオサラバ。というわけで、電子マガジンを読むための快適ツールとして、まもなくの登場が噂されるiPad Pro10.5インチがにわかに気になってきました。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f / 1.4