2017年4月5日水曜日

佃島に週一ステイ


ありがたいことに、国際情勢に左右される旅行景気は今のところ上向き。仕事もにわかに忙しくなりました。ビルのなかで蛍光灯を浴び、根を詰めて机にかじりついていると疲労困憊。それでも自然豊かで温暖な葉山の海辺に帰れば、活力をチャージできるのですが、なにしろ築地から家まで所要1時間35分。夜遅くまで頑張れば、そのぶん睡眠時間も削られていきます。さいわい、自分は仕事場から橋をひとつ渡ったところに実家がある。健在な両親のおかげで、週に一度は佃島に泊まり、気力・体力の温存をはかっています。


佃大橋をまっすぐ越えれば、最短ルート。けれど、ぼくの生まれる1年前に竣工したこの橋。造形も色合いも、歩道からの眺めも素っ気ない。気分が沈むくらい寂しい雰囲気。どうせ大川(隅田川)の上を歩くならと、国の重要文化財、勝どき橋を遠回りして渡ります。橋自体のライトアップも佳いけれど、橋上からの眺めもなかなか。築地市場越しの東京タワー。水面に揺れるタワーの影が情緒たっぷり。


LEDライトの色合いが美しいかどうかは別にして、水面にきらめく人工灯は幻想的。どこか嘘くさい東京的な光景といえましょう。水のなかへ吸い込まれそうで、妖しく危ない。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f / 1.4