2017年6月10日土曜日

Luigi Ghirri


洗練の美意識のもと、極限まで無駄を排除した能の舞台。GINZA SIXではじめて鑑賞・取材した翌日、省略の美が相通じる、六本木タカ・イシイギャラリーを訪問。


一点を注視できる空間構成に魅せられながら、じっくり鑑賞。なかにはサービス版ほどの小さな作品も。たっぷりとした余白に配されたフィルムの温かな色と表現に見入る。図録も余白を活かし造本している。尊敬する写真家は小さくプリントして見て佳いと思えるものは、本当に佳い写真なんだと言っていた。ギッリの小さな写真はまさにそんな作品。



削ぎ落とす心地よさ、夏陽に照らされる静謐に酔いしれる。


ギッリの写真からは教師の視点を感じる。やさしく諭すように、表現の要点を語りかけてくるような。だから、すぐに写真を撮りたくなる。かつてあたりにWAVEがあった時代、よく自転車で通っていた小道。なにげなく視界に入っていたであろう道端の木をスナップ。

一時は入手が難しくなったギッリの「kodachrome」(MACK)が増刷したのでしょうか。ギャラリーでも、近くの青山ブックセンターにも並び、販売していました。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.