2017年7月3日月曜日

AGING


使いこむと味わいが増す。ブライドルレザーに染色と加工をほどこし、職人がハンドメイドするグレンロイヤル製品は使うほどに、色や風合いが佳くなる。上は愛用品の2種の財布。右はマリーンという廃番色、左は使い始めたばかりの現行ダークブルー。マリーンは5年前の購入時はダークブルーのような明るい色味だった。毎日携え、傷だらけになったけれど、色は渋い藍に育ち、使用感も味と思え、愛着が深まる。素朴なスコットランドの工房に別注をかけ、独自のオリジナル製品を扱うのが渡辺産業。質と品格、洗練のバランスが好ましく、同社のオリジナル製品はおおいに魅力的に思える。この会社のスタッフは、グレンロイヤルの財布をふだん使いし、エイジングの変化を定期的にレポートしている。こういう物の愛でかたをできる人たちから、長く使い続けられる日用品を求めたい。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f/4