2017年7月19日水曜日

清流のドラゴンフライ


連休はいつもの近所コースをジョギング。高温・高湿度に体を順応させて、酷暑を乗り切る算段。とはいえ無理せず、海岸線から山里に入ったら、静かな小川でひとやすみ。木洩れ陽が水面を照らす情景に心酔し、クールダウン。同じ水辺でも、東京の川辺はどうしてちっとも涼しくならないのだろう。


小さな滝のそばで水分補給。学生時代の陸上部では、練習中に水を勝手に摂ることは許されなかった。それでも熱中症になる少年はまずいなかった。大人の今は、好きなときに好きなだけ飲む。


清流の近くにしか棲まないというハグロトンボが今はたくさん飛んでいる。鮮やかなエメラルドの体と漆黒の羽との対比、優美なきらめきが美しい。


容易には近づけない。行動パターンをしばらく観察し、羽を休め、警戒心を解く動きを見極める。その法則がわかれば、間合いの詰め方もわかる。


せわしなく飛び回るトンボもいれば、草木に止まると、しばらくのんびりと羽を休む者も。警戒心の薄い個体をマークし、止まってから一呼吸おき、ファインダーを覗きながらにじり寄るのがコツ。息をこらえ、気配を消して、そっとフォーカスリングを回す。ライカのファインダーでは木陰の暗所でマクロ(望遠)レンズのピントを視認するのが難しい。だからこそうまく捉えたときの悦びは大きい。集中して緊張感を高め、心地いい汗を30分ほどかき、100カット以上撮ってジョギング再開。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f/4