2017年8月1日火曜日

涼夏の会


小町の「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ」を出て向かうのは佐助の「もやい工藝」。ディモンシュでの朝のイヴェントに参加したあとの、自分のお決まりのコースである。


観光客で賑わう駅周辺から、佐助の谷戸に入ると、あたりは鎌倉の豊潤な湿度を現す風景で視界が占められていく。夏もひんやりと涼しいトンネルを抜け、壁を覆うシダ類に目を奪われる。いつも何気なく観ていたけれど、一見、自然に繁茂しているような植物が、地域住民らしき人によって適度に整えられていたことを、この日、初めて見知る。地域の景観を当たり前のように美しく保つ意識。鎌倉の美点に触れた気がした。


開始から一週間経過して、出遅れてしまったけれど、毎夏の催し『涼夏の会』を、この暑い夏も観に行くことができた。目にも涼しい陶磁器や、カゴ・ザル、花ござ、型染め、硝子、和紙製品など。全国から美しく健やかなものが選ばれ、集められている。


今回、とくに観て手に取りたかったのは硝子の良品。沖縄、大分、倉敷、広島、和歌山、秋田から、それぞれの工房らしい実用品が勢ぞろい。初日にたくさん売れてしまったそうだけど、まだまだ佳い物が並んでいる。


僕はどの工房のものに惹かれたのか・・・。明日に続く。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4