2017年8月23日水曜日

はじめて能


はじめて能を観る人にも優しく、興味深く能の決まりごと、謡、演目、音楽について教えてくれる『はじめて能』を観劇。能を「700年前のミュージカル」と表現する能楽師・山階彌右衛門さんの話術が軽妙で、舞台に引きこまれ、いっそう能が好きになりました。この日は能楽師の発する昔言葉がなぜ耳に心地いいのか山階さんに教えていただきました。「がぎぐげご」などの濁音が耳障りだからと鼻に抜く鼻濁音で声にしている。言葉の発音にも美意識に重きをおくフランス語のように。これら昔の日本人が口にしていた美しい言葉の語感に魅せられ、同時に日本人が大事にしていたことを思い起こされます。今後も、GINZA-SIXに舞台を移した観世会では、ビギナーや銀座周辺で働く人に向けて、平日の夜、積極的に能に親しむ機会を設けていますので、HPをチェックしてみてください。直近の催しでは9月1日(金)夜の『観世会能楽講座』がお勧めです。僕もこの楽しい講座が能に関心をもつきっかけとなったんです。


舞台のある地下から6階の奥へ。スターバックス リザーブR バー」でクラフトビールのような滑らかな味わいの『ナイトロ コールドブリューコーヒー』で喉を潤します。この空間の説明から、オーダー、抽出まで黒エプロンのバリスタによるもてなしと演出。サービスの質と内容、空気感は日本でここにしかない、特別なスタバです。地下の能楽堂と6階の蔦屋書店とスタバはGINZA SIXの主軸となる存在だと僕は思っています。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4