その土地特有の料理を口にすることは旅の醍醐味。盛岡では三大麺のうち2つを味わいました。「ぴょんぴょん舎」ではのど越しがつるりと清涼感ある『冷麺』を堪能。
ひとりで食べてもおいしいけれど、気心知れた仲間とテーブルを囲むと、もっとおいしい。この日は焼肉もいただいたけれど、空間を含めてすべての料理の流れとクオリティに心酔。佳い店だなぁ。銀座でも同じメニューが食べられるのも嬉しい。盛岡と銀座、新幹線で3時間ほど距離は離れているけれど、この店の前から一本のレールに乗って、まっすぐに両店を行き来できる。麺の道はつながっていて心理的な距離は自分の場合、とても近く感じます。麺をすすりながら不思議な感慨に浸っていました。
巧みに商いの幅を拡げている「ぴょんぴょん舎」に比して、よりソウルフード色が色濃いと想像するのが「白龍(パイロン)」の『じゃじゃ麺』。帰り際に盛岡駅に隣接する商業施設「フェザン」に入る店舗でいただきました。普通盛でこのボリューム。大盛りにしなくてよかったと汗をぬぐいすする。味噌のこってり感がたまらない。恩師もきっと好みの味わいだったろうな。カウンターに座る地元の年配客が「本店に並ばないで食べれるようになったのねぇ。私は一杯350円の時代から通っているのよ」と呟いていました。冷麺もじゃじゃ麺もフェザンではお土産に買って帰ることが可能。SUICAの支払にも応じています。
麺を少し残して生卵を落とし、スタッフに渡すのがお約束。麺のゆで湯を入れてもらえば卵スープ『チータンタン』の出来上がり。東北には感動的に旨いものがいっぱい!
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4