2017年9月16日土曜日

牡丹町の焼き鳥弁当


深川ワイナリーの取材を終えて、白昼の町をほろ酔いな心地でさまよう。川と運河伝いに築地の仕事場まで歩いて帰ろう。そう決めて牡丹町「鳥末」の『キジ弁』を買う。


隅田川河口の遊歩道で包みをあけ、相生橋の橋脚を臨むベンチに腰掛ける。盛りのよい白米に載るたっぷりの鶏肉。自家製タレと七味唐辛子をふりかけていただく。安くて旨い。こんな良心と誠実そのものの焼き鳥店が家の近くにあったらと羨望する。


乾いた9月の陽気。木洩れ日の鳩も絵になると思えるほど快楽に心を遊ばせる散策。水辺には植物が悠々と自由に繁茂している。そんな東京の公共景色に僕は惹かれ、なごむ。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.