盛岡はたった一泊二日の旅だったけれど、濃密な時間を過ごせた。それでも後ろ髪は引かれ、帰り際、駅直結の商業ビル「フェザン」で土地の名物を買い、食べ、飲んだ。JRの駅とリンクしているから当然ともいえるけれど店舗のほとんどがSUICAでの支払い対応なのがありがたい。冷麺を「北星館」で買い、「白龍」で元祖盛岡じゃじゃ麺を味わい、「銀河堂」でくつろいだ。盛岡らしい命名の「銀河堂」は1890年創業のスイーツと焼きたてパンの老舗だという。地場のクラフトビールも供していて惹かれたが、自家製チーズプリンとアイスコーヒーをいただいた。華奢なグラスに注がれるコーヒーは滑らかな口当たりで奥行きあるおいしさだった。パンの売り場にはコッペパンの聖地「福田パン」とコラボしたサンドイッチもさりげなく置いているのも大変な魅力と思った。こうした地元では有名でもビジターにはマイナー?な名店に偶然行き着けるところに、駅ナカ施設の醍醐味があると、盛岡を堪能し尽くした満足感で帰路のレイルに乗ったのだった。
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4