仕事の道具LAMYのペンには基本としてブルーブラックのインクを充填しているけれど、気分転換に明るい青緑のターコイズのインクに替えたくなった。新しい色合いの筆描を愉しむにはペン先とインクコンバーターに残存している古いインクを洗浄する必要がある。
数年前に購入したカリグラフィーペン『JOY』と20年来使っているカジュアルな万年筆『SAFARI』とも相当にしつこく古いインクが付着していて、ぬるま湯に3時間ほど漬けて洗い流すことができた。こうして単純な手入れで道具をまっさらにリセットする行為にはちょっとした達成感がある。ペン先(ニブ)が摩耗で書く役割を全うしたら、自己責任になるけれど、amazonで純正ニブを極細(EF)・細(F)・中(M)・太(B)など好みを入手し、自身で交換もできるらしい。いずれはトライしてみよう。
これらのペンは樹脂素材だけど、案外丈夫。飽きないデザインとずっと長く使い続けられる製品クオリティ、定番として販売を継続するメーカーの姿勢・哲学が素晴らしい。ペンの書き味、物としての在り方は精神に強く作用し、嗜好品の要素が強いプロダクトだから、大井町でカスタムされているペリカンの『スーベレーンM300の極太ニブ(BB)』あたりに強く惹かれる。けれど、仕事の道具として淡々と酷使するならLAMYの情緒的過ぎない無機質さ加減がちょうどいい。今の自分に無くてはならないスタンダードな道具だ。
LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f/4