2017年11月24日金曜日

帝釈天再び


訪ねてみるとわかる、柴又帝釈天の広さと豪壮さ。1ヶ月前に初訪問を果たした僕と同じく、初めて境内をお参りした妻も驚いていた。北斎の代表作、あの波立つ浮世絵はここの波文様の木彫をモチーフにしていたなんて知らなかった。


寅さん映画で映されるのは、せいぜい二天門と、門をくぐった松の木のあたり。標準レンズの画角は全体のスケールとディテイルを伝えてこない。それも監督の意図があったのだろう。


妻はきわめて高い技巧の木彫のほか建築のパーツに感心。たとえばこのアールを描く手すり。木工の経験がある人は視点が違う。自分の目は見逃していた。


僕は寺紋の雷文に惹かれる。併設するルンビニ幼稚園にも。帝釈天近くに暮らす知人の親族はみんな子供をここに預けてきた。知人もそうするつもりだという。地域の支柱に寄り添い、生活に崇敬の心が根ざす柴又。じつに佳い町だと思う。

HASSELBLAD 500CM ,CARL ZEISS PLANAR C 80mm , f2.8  T* 
KODAK PORTRA400