2018年1月27日土曜日

関戸勇さんの視線


築地「ふげん社」で催されている、関戸 勇さんの写真展を観る。彫刻のような落ち葉、雨に濡れる蜘蛛の糸、洋食店の緑地に寝そべる猫。日常にありながら、視線を向けられることのないものを、静かな美意識でとらえている。その視点と描写に魅せられ、刺激を受けた。展示点数もじっくり見入るのにほどよい。マットな用紙に顔料系インクジェット・プリンターでプリント。写真を白いフレームで囲むと別の印象になる。洋画紙調の風合い、A3のサイズ感がちょうど佳いなど、額装と出力について真理のアイデアを受け取る。一年ぶりに関戸さんに再会しようと、ふらっと立ち寄ったのだが、新たな創造の道が照らされ、そこに踏み出す覚悟をもらえる、とても重要な機会となった。会場には2月2日の夜に再訪するつもり。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.