2018年3月11日日曜日

LAMMY NOTO


LAMYの企画展「thinking tools」には深澤直人さんがデザインしたボールペン『NOTO』も展示されていた。製品化には至らなかったプロトモデルも何パターンかあり、興味深くショーケースを覗きこんだ。深澤さんが提案した『NOTO』はクリップがボディ本体に一体となった仕様だったが、LAMY側はそれでは服などにクリップをはさみにくいからと、限りなく目立たぬように、見た目ではわからないくらい、ほんの少しクリップを浮かせたのだという。そんな裏話の解説を読みながら、現行品のマットな白とシルバーの『NOTO』を観ていたら、自分の好きな色合いと組み合わせだけに欲しくなってしまった。プラスチック素材だから持つと軽いが、この素材でこれほどの上質な質感、造形の洗練はLAMYならでは。まずは純正リフィル(芯)のまま触れてみて、ちょっと気になることがあった。その特徴にデザイナーの考えがあるのか、深澤さんの講演で確かめてみたい。

LAMYのデザインは素晴らしい。けれど、リフィルの滑らかな書き味は日本製品に劣る。いつもの通り、お約束で日本文具メーカーが苦心して開発したリフィルに交換できるようにアダプターも入手した。日常の道具に、またLAMYのペンが新たに加わった。

最奥の試し書きコーナー以外、撮影禁止。会場の様子はCasa Brutusのblogで紹介されています。

SIGMA DP3 MERRILL 75mm