2018年8月1日水曜日

chaabee



夏休み初日の夜は福住町のギャラリー&カフェ「chaabee」へ。深川地域の街や運河の散策などネイバーフット・ツアーを企画、運営する「trecktreck」によるイベント『千夜一夜』チベット編に参加する。世界各地の文化、食、音楽、アートに想いを馳せるシリーズ。人気が高く、早々に定員となった。



チベット・ヒマラヤ地域の文化人類学を専門として、駒澤大学でチベットの宗教などを教える別所裕介さんがチベット牧畜民の自給自足生活を主軸に、チベット仏教の成り立ちや死生観、ヤクを利用した牧畜の実際をわかりやすく教えてくれる。



そばでは、奥さんのパロさんがチベットの伝統料理を作り、ふるまう。



うどん『テントゥク』の生地を目にも止まらぬ速さでこね、伸ばし、ちぎるパロさん。優しさが全身に表出。味わいに、その人柄が映されていた。



肉まんの『モモ』もおいしい。こんな手料理をいただきながら話を聞くのだから、異国の文化がすうっと頭に入ってくる。人気の理由は「trecktreck」CEOの伊藤さんの企画力と、この空間のおおらかな空気がシンクロしていることにあるとみた。



会場では安樂瑛子さんがチベットで神格化された架空の、または実在の動物、高原の情景を描いた作品を展示していた。



チベット文化圏に惹かれ、旅している安樂さん。写真を上映しながら、興味深い旅の記憶を開示してくれた。伊藤さんの話の引き出しかたも巧みだ。深く相手を理解した上での問いかけ。高い知性に感服した。台風が接近したこの日は休日に、自分としては珍しく都内をいろいろ探訪。疲れ果てて、イベント終了後、早々に帰路に着く。伊藤さん、「chaabee」オーナー藤田さんにも挨拶できなかった。機会を改めてアプローチしたい。

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