2018年8月2日木曜日

selfie



写真を撮られるのが苦手だから、iPhoneでの自撮りなんて、もってのほか。ただし、例外もある。大好きな空間に鏡があったら、そして手にライカを持っていたら話は別。



ライカを構えてのセルフィだから、顔はほとんど隠れてしまうんだけど、プロフィール写真用にと、場の空気とともに写したくなる。新国立美術館2階に設けられたエルメスのセットはそんな衝動に駆られる、特別な情趣があった。そうした場を観賞プログラムの流れにおいて、フィナーレに設定しているのが心憎い。



階下の展示も良かった。作品の構成も素晴らしいが、ラグジュアリーなラウンジも賞賛したい。



控えめな照明のなか、さりげなく置かれるカール・ハンセン&サンのチェア。2階のカフェ「サロン・ド・テロンド」のYチェアは言わずもがなだが、1階のスリーレッグス・シェルチェアCH07が佳い。暖色のライトと、青い外光に浮かぶ姿に魅せられる。もちろん座り心地にも。久しぶりに訪れた美術館の変容に悦ぶ。次回のピエール・ボナール展が待ち遠しい。

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