鎌倉駅西口の道を歩いていたら、雑誌『ATLANTIS』編集長、加藤直徳さんに遭遇した。世界でいちばん崇敬するエディター。緊張で声を掛けられず、後光の射す背中を見ながら駅に向かうとタイ料理の食堂「Baan Hua Don」を見つけて、遅い昼食をとることにした。
初めて入った空間のカウンター席に着いてまたびっくり。目の前に加藤さんが制作した『魅惑のバンコク』(宝島社)が置かれていたからだ。神がかり的な偶然の連鎖。これは何かに呼ばれているに違いない。「バンコクを旅せよ!」という啓示なのだろうか。
バンコクに長らく暮らしていたという店主が炒めたタイ飯はタイ米も豚肉の辛めな味付けも自分にはおいしく感じられた。鎌倉でまた佳い店に出合えた。加藤さんの導きに感謝。
LEICA M-E , 7ARTISANS 28mm f1.4