2018年12月29日土曜日

SEA & CLOUD


愛犬の老化にともない近所のビーチ散歩が今年は激減。この海をテーマにした企画展示を年明けに控えていることもあり、重い腰を上げて久しぶりにカメラを携えて向かった。


日没直後に家を出るときは暖色の残照に雲が照らされていたが、瞬く間に濃紺へと移ろっていった。華は薄らぐものの、波打ち際の情趣は劇的に増していく。夕焼けよりも、この繊細な陰影と静かな色が僕は大好きだ。広い視野で、しかも照度の低いシーンを三脚なしにスナップできるレンズを手に入れたことで、日没以降に歩くのが楽しくて仕方がない。開放f1.4の広角レンズ。数万円の製品とは思えぬ描写に、新たな時流を感じる年の終わり。

LEICA M-E , 7artisans 28mm F1.4