2019年1月11日金曜日

OBLIQUE



真冬の午後は、海辺と丘、いつものジョギングコースが年間でもっとも劇的な光で照らされる。とても気持ちいい道なのに、約10kmの道のりですれ違うジョガーは数人という状況が最高。しかし、万一、皇居まわりのごとくシリアスなランナーが急増したら、別のルートを探さなくては。以前のように、葉山一色海岸からシーカヤックで城ヶ島や江ノ島まで海上散歩するのもいいかもしれない。



朝と午後3時過ぎ、この時季の斜光は陰翳の深い景色で絵心を激しく刺激する。眼に入る何げないものすべてに立体感が宿り、どれもこれもスナップしたくなる。



いちいちバックパックからカメラを取り出すのが面倒だから、バトンタッチ間際の駅伝ランナーのごとくショルダーストラップをたすき掛けして、カメラを片手で押さえながら走る。僕の超スローペースでは、「ながらラン」も何ら問題がない。この余地が良い。



家まであと少しの、日没間近に陽がマックスに染まる。



家の裏山も燃えるように真っ赤。この暖色が無事に、心地よくゴールできた悦びと安堵感を高めてくれる。この先、ペースはますますスローリィになって行くだろうけど、できるだけ長く楽しめたらいいな。

SIGMA DP3 MERRILL