化学実験みたいな方程式を遵守すれば、雑味のない、自分にとってのベストなコーヒーをドリップできる。あとはその基本をなぞればよい。と、わかっていても、きっちりかっちりが息苦しくなり、道をはずれたくなる。MUJI耐熱ガラスビーカーで抽出量を正確に計る景色も寒々しいし。やっぱり情趣がたいせつと、益子焼、木村三郎窯のティーポットでラフに淹れる。気楽に適当に、まあまあを味わえたら良しとしたい。真理めいたものを追わず、遠くからちらちら眺めているのが相応な立ち位置なのだろう。
LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm
