2019年7月11日木曜日

P/M



コンビニから高級ショコラティエまで、チョコレートを探求するチョコレートくんによれば、世界をリードするのはベルギー、次いでフランスのショコラティエによるものだそう。とくに秀でているのは「ブノワ ニワン」とのことだが、ベルギー国内に5店舗のみの展開。日本ではバレンタインなどの時期に、ごく一部のチョコレートしか口にできない。そこで、ベルギーの実力を味わいたくて「ピエールマルコリーニ銀座店」を訪ねた。



いただいたのは定番のチョコレートパフェ(税込1,728円、現金で支払うと1,720円)。詳細はチョコレートくんの真摯な解説の通り。オリジナルのクーベルチュール(板チョコ)をふんだんに用いたチョコレートクリームのおいしさに心が震え、酸味が適度なアクセントとなるカカオクリームに目を閉じて言葉を失った。この多様で複雑な表現がベルギーの真骨頂ということなのだろうか。お試しにどうぞ、と供された厚さ4㎜の薄型プラリーヌキャラメル・パッション』のおいしさにも感動。口のなかで溶けていくうちに繊細で心地いい南国的な酸味がほのかに立ち上がってくる。パフェの心象と同じく最初は控えめに。そして徐々に多層的な旨味のさざ波が寄せてきて、深い余韻をもたらす。これ、オレンジワインの供にしたら、楽園に瞬間移動しそう。こんな世界を味わえるのも銀座という土地特有のこと。仕事場のそばにある特別をときどきは堪能してみたいなぁ。

SIGMA DP3 MERRILL 75mm / f2.8