2019年9月17日火曜日

LOCAL



買いたいと思うものが無い散歩ほどつまらないことはない。と言ったのは散歩と買い物とジャズが大好きな作家。僕のスロージョギング継続も、行く先においしいもの、欲しいものがあるかどうかにかかっている。先日の土曜日は幻の和菓子が森山神社の朝市に並ぶと知り、販売開始のタイミングに合わせて走り始めた。



個数限定、早々の完売必至な和菓子を作るのは、安心で上質な、特徴のあるコーヒー豆を焙煎、販売する「THE FIVE ☆BEANS」のメグルさん。



朝市でコーヒーだけでなく、和菓子を供するのは、確か久しぶりのことだから、前日の夜から買いに行くのが楽しみで仕方がなかった。



境内に着いたときは、まだストックがあり、胸を撫で下ろして1個求める。手にして、その場で食べて、コーヒーも飲もうかと考えていたら、目前でたちまち売り切れた。ホント、幻の銘菓だ。



ふんわりと弾力のある皮、自家製粒餡、そして求肥。なんでしょ、この旨さは! 大好きな上野「うさぎや」のどら焼きに引けをとらない。



向かいでは町内会長であり、手漉き紙作家の春日さんが何やら注文を受けてから具を包み、胡麻油で揚げている。奥さまは薬膳料理家、食養研究家の山田奈美さん。神社近くの古家に暮らし、食の大事を伝えている。



自分の畑で育てた無農薬野菜や逗子の自然食材店「陰陽洞」の野菜や食材、チーズなどを、イタリアの揚げピザ、パンツェロットみたいに包んで揚げる。もちろんグルテンフリー。厳選したものを、ひとつひとつ丁寧に作る。

お好みで香りのアクセントに新鮮なパクチーを添える。









こんなに身体にも財布にも優しく、心身が悦ぶもの、東京では口にできないなぁ。



とんでもなくヘルシーで豊かな食が日常にある。葉山一色界隈に住んで良かったと、高知の発酵茶をいただきながら、改めて感動。今月21日の夕市では、メグルさんが栗を用いた和菓子を出す予定とか。また、春日さんの手料理を日本酒とともに堪能できる。待ちどおしい!

SIGMA DP3 MERRILL 75mm / f2.8