24時間運行のメトロ、洗練とウイットに富んだブラックなジョーク。アートとジャズ、ブック&フードカルチャー、街並み。自己主張し、タフに生き抜くクールな人々。今まで旅した街のなかでいちばん惹かれ、暮らしたいと願うのがマンハッタン。とくにチャイナタウンあたり、狭いストリートが斜めに交錯するダウンタウンに惹かれる。
そのエリアを機軸にしたドラマ『MR.ROBOT』に遅ればせながらハマった。amazonプライムでシーズン1から4までイッキ見。ぼくがマンハッタンに抱くイメージと重なり、魅了された。秀逸なキャスティング、陰影の深い映像、展開が読めない脚本。雲上の上質さにため息がでる。
それにしても主人公エリオットの部屋には親近感を覚える。低い位置に間接光を配して、スポットで室内の一部をほのかに照らしている。このライティングはドラマ全体のインテリアに共通するもの。闇の領域の多さが映像に独特の緊張感をもたらし、同時にぼく自身は心がとても安らぐ。
HASSELBLAD500CM , CARL ZEISS PLANAR80mm , KODAK PORTRA400