2020年10月10日土曜日

FilmLab , FilmLove



群馬みなかみ温泉の旅はGO TO TRAVELを利用して上越新幹線に格安で乗車。密を警戒してか、あるいは制度の利点が周知されていないのか車内はガラガラ。



温泉最寄りの月夜野町、上毛高原駅も人が少なく、地方のローカル駅めいたとてものどかな雰囲気。もとより混雑が苦手だからこの寂れた感じに心休まるし、強く惹かれる。そんな状況が群馬の温泉地をたびたび目指したくなる理由でもあるのだろう。ローカルバスの本数の少なさから上りの新幹線に乗車するまで1時間以上空き、お土産を構内店で探そうとしていたらネガフィルムが撮り終わり、期限切れのポジフィルムKODAK E100GをライカM5に装填。



吹きガラスの施設が営むみなかみツェルト」で休憩。周辺地域の名物を扱い、カフェも併設。



月夜野クラフトビールも各種注ぎたてを楽しめるからピザをつまみながら4種類も呑み比べ。これぞ鉄道旅の醍醐味。ああ極楽。



グリーン席では湯宿温泉からバスに乗る直前に「大阪屋」で買った蒸したてホカホカの『酒まんじゅう』を頬張る。素朴なパッケージも含めて自身の饅頭史上最高の美味しさに感動。



宿には浴衣、タオルなどアメニティ完備だから荷物も最小限。軽快に移動したいから自分で藍染めしたキャンヴァスバッグだけを携えた。この軽快さが自分には心地いい。

露出がシビアなポジフィルムだが、簡素な露出計使用のスナップで37枚ほぼ適正露出だった。ポジフィルム特有の光と色彩をありのままに捉えるリアルかつ穏やかな描写に見入り、深い余韻に浸る旅の移動時間を振り返る。ただし、上の写真はiOSアプリ『FilmLab』を用いてiPhoneでスキャン。ネガフィルム風にかろうじて写っているが、実際の仕上がりは透明感、自然な色調ともに遥かに佳い。いちおうなぞれる程度と納得し、過度に期待してはいけない、それなりのアプリ。

LEICA M5 , SUMMILUX50mm ASPH. / f1.4
KODAK E100G
SCAN :FilmLab