援農仲間の雨宮さんやKENNYさんたちは葉山大浜海岸を拠点にするパドラー。アウトリガーカヌーでぶらっと沖に漕ぎ出て、トレーニングを兼ねて日常的に釣りを楽しんでいます。
海岸そばの岬、長者ヶ崎を越えて向かうのは無人島の尾が島周辺の海域。雨宮さんに連絡をもらって、浜から出る夕方のタイミングに合わせて長者ヶ崎に歩いて行き、彼らの流麗なシルエットを俯瞰撮影しました。
あいにく厚い雲が海上に掛かり、海面は劇的な朱色に染まらず残念。しかし、雲の間から顔を出した太陽が黄金色の道を海面に描き、その煌めきを滑るカヌーの美しい姿に心揺さぶられて感動。斜光に煌めく海はいつかきちんと撮りたいと願っていたので叶った充足感で気分も爽快。
逆光のなかで細長い船体は造形的にとても映えるのです。
逗子海岸と同じく、葉山の各ビーチでも流行りのSUPはパドルさばきを何度眼にしても「レレレのおじさん」にしか見えない(笑)。
陽が沈んでからゆっくり還ってくる雨宮さん。どこか悠然とした雰囲気のある人。
長者ヶ崎の断崖から海面まではかなり離れていたのでカールツァイスイエナのヴィンテージ双眼鏡でパドラーの様子を確認。とても役立ち、これからは低山だけでなくビーチの散歩にも携えていこうと道具愛好家として嬉しくなりました。
長距離焦点のレンズをオールドマイクロフォーサーズ機に装着。400mm相当の望遠写真をネガフィルム調の落ち着いた彩度感、色味で撮れるのですが、使いこなしはコツが要ります。間にかませるビゾフレックスのダイヤルの赤丸印を白丸の位置にして、ミラーアップさせて液晶モニターでレンズ越しの絵を確認。シャッターはM型ライカに装着するときとは異なり、ビゾフレックス側ではなくカメラ側で切ります。あと、レンズがずしりと重いので安定性が高い三脚の使用が必須とマニアックな話ですが、これは次回の使用時に自身のための備忘録。
LUMIX GF-1, VISOFLEX type3+TELYT200mm / f4