2015年9月30日水曜日

静岡市のいいところ #2 葵区の繁華街



芹沢銈介美術館をあとにして市内中心部へ移動。日帰りも可能な街ですが、久しぶりの遠出。少しのんびりしたいと一泊。静岡駅から少し離れたビジネスホテルに車を停め、夕暮れの街を散歩することにしました。ホテルのある鷹匠町から伝馬町通り、呉服町通り、両替通りなど情緒あるストリートからストリートへ。iphoneのgoogle mapに導かれるまま、路地を進みます。葵区の繁華街は新宿、渋谷、表参道をぎゅっとコンパクトに凝縮した印象。洒落たセレクトショップや商業施設が点在し、老舗の趣きを残す風情ある商店が共存。それでいて、東京と違って人の数も少なく、とても気持ちよく街をめぐり歩くことができます。最初に目指したのは紺屋町の「ザ ナチュラルシューストア 静岡店」。本社を静岡市に構え、足をやさしく包み、歩くのが楽しくなるような履き心地の靴を選び、提案しているお店。ぼくはこの店で求めた靴をことごとく快適に愛用していて、そのことから店の感覚と自分の希求するものとのシンクロを感じ、相性のよさを覚えています。




今回、購入したのはビルケンシュトックから派生した健康靴ブランドTATAMIの一足。ユーコンというクロッグタイプのモデルですが、この店ではすでに扱いをやめています。本社の倉庫にひとつだけストックしていたものを取り寄せてもらい、早速履き替えて、街を闊歩。いきなり足になじみ、軽やかに歩が進み、嬉しくなりました。




ザ ナチュラルシューストアから歩いて数10秒の場所には、大正12年創業の老舗居酒屋「多可能」があります。味わいある古い木造の建物に惹かれて中へ。地元でも大変な人気店のようですが、たまたま席が2つだけ空いていて幸運でした。



カウンターでくつろぐ常連と思われるおじさんもいい感じ。品があって粋。こんなふうに歳をとっていきたいな。市内には魅力的なおじさんをあちこちで見かける。素敵なおじさんの多い街は、知的で文化度が高いと思いこんでいます。




駿河湾の刺身、桜エビの天麩羅など、静岡の幸を地酒とともに堪能。店の雰囲気と味に心酔しました。




ほろ酔い気分で夜風にふれ駿府城跡のお堀沿いや城下町の整った路地、静岡浅間神社の参道などの景色を愛で、おでんの店が並ぶ青葉横丁を覗く。たった一日で、この街が好きになってしまいました。こんな街に暮らしてみたいな。

LEICA M-E  ,  SUMILLUX50mm ASPH.

※訪ねたところ、訪ねようと計画した店、場所をgoogle mapに落としこんでみました。